口蹄疫発生から1ヶ月が経過

 
 10年ぶりに国内で発生した口蹄疫
おいらが現在住んでいる宮崎県で猛威をふるっています。
とうとう、忠富士も逝ってしまいました。平茂勝の子であり、
安平の血を引く母親から生まれたので増体、肉質ともに優れる
いい牛だったそうです。ほぼ同じ傾向、血統である勝平正
生き残っているのでそちらに期待ですね。
 
 うちの会社でも発生確認と同時に、車両消毒(ビルコンS)と
消石灰の散布を行っています。毎朝の薬槽にビルコンS溶液を
入れて、入り口にライン引きで消石灰を引くというのが最下級の
自分の日課になっています。
ただ、消石灰を引いただけでは、風で飛んでいってしまうので、
同じアルカリ性物質のエスカリウと混合しています。こうすると
長持ちします!
 ただ、アルカリの消石灰と酸性のビルコンS、クレンテだと
中和されるし、ガスが発生するんじゃないか?とも思いますが。
 
 さて、とうとうワクチン接種が始まりました。
日本は、これでワクチン非接種の清浄国(アメリカ、カナダ、
オーストラリアなど)にはなれなくなってしまいました。ここまで
拡大してしまうとこの処置も仕方ない選択かとも思います。
しかし、何故でしょうか?緩衝帯を作る事ばかりに専念しており
最も被害が大きい川南町を中心として10㎞付近をワクチン接種
しています。これでは、川南町に居るウイルスの拡散は中々減りません。
ウイルスは、ベクター(寄生主)からキャリアー(運び屋)を伝って広まります。
従って、ベクター付近にいる非感染の家畜に接種する事も同時に
行わなければ高い効果は得にくいのではないでしょうか?
すなわち、感染農場で殺処分が進んでいない農場の非感染家畜に
ワクチンを接種して広まりを食い止める作業もしなくてはなりません。
かわいそうですが、同居家畜としていずれは、殺処分となる運命ですし。
 
ウイルスの密度が高まる事のほうが、感染の危険性を広げ、変異を
起こす可能性があると思われるので早い対応をお願いしたいと思っています。
 
 
一日も早く、終息するといいです。
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