物理的有効繊維か?繊維消化性か?

 
 いまから、10年くらい前に今の世界に足を踏み入れた訳ですが、
 
その当時の乳牛の飼料計算は、DMI(乾物摂取量)を最大にせよ!というのが至上命題だった。
自分的には、それは、飼料自給率が高い海外の話であって、少なくとも何かは購入している農家さんが
大多数の日本向けの話ではないな…と、当時思っていた。
 
 CPMDairyが登場してから、ウレアコストという概念も出てきて、アンモニアロスについても議論が始まった。
そのような中であっても日本国内の指導者からは、MUNは、12-14という話が多く聞かれた。
これにも疑問を持っていた。
 
 しかし、最近になり、ようやくその風潮が変わってきた気がする。
 稲わらの見直し、デンプン含量やプロラミンによる消化阻害など。
 
 おそらく次は立体的繊維の給与量について議論が深まるのでは無いかと思っている。
 相反するが、ヨーロッパなどで育種が進んでいる、ハイシュガー系の牧草の日本での活用方法も
考える時期に来ていると思う。