僕と彼女と週末に

先日、実家に帰ったら、浜田省吾の『PROMISED LAND』のカセットテープがあった。

久々にラジカセ(今も動くことにちょっとびっくり)で聞いたのだが、その中に収録されていた

『僕と彼女と週末に』という曲を聴いてちょっと鳥肌ものだった。桜井和寿さんがアレンジカバー

しているので知っているひともいるかもしれない。

後から調べたら、’82年発表との事。


歌詞

この星が何処へ行こうとしてるのか もう誰にも 分からない。
権力と権力のSee-Saw-Gameから 降りることさえ 出来ない
人は一瞬の 刹那に生きる。子供は夢見る ことを知らない

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい  人の心の
愛を信じたい  いつの日か

昨日の絵具で 破れたキャンパスに明日を描く 愚かな人
売れるものなら どんなものでも売るそれを支える 欲望
恐れを知らぬ 自惚れた人は宇宙の力を悪魔に変え

(週末に僕は彼女とドライブに出かけた。
遠く街を逃れて、浜辺に寝転んで
彼女の作ったサンドイッチを食べ、ビールを飲み、
水平線や夜空を眺めて、僕らはいろんな話をした。
彼女は、彼女の勤めてる会社の嫌な上役のことや
先週読んだサリンジャーの短編小説のことを話し、
僕は、今度買おうと思ってる新車のことや
二人の将来のことを話した。
そして、誰もいない静かな海を二人で泳いだ。

あくる日、僕は吐き気がして目が覚めた。
彼女も気分が悪いと言い始めた。
それで僕らは朝食を取らず、浜辺を歩くことにした。
そして、そこでとても奇妙な情景に出会った。
数え切れないほどの魚が、波打ち際に打ち上げられてたのだ)

いつか子供達にこの時代を伝えたい
どんなふうに人が希望をつないできたか

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい 人の心
愛を信じたい いつの日か

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい 人の心
愛を信じたい いつの日か

 諸説あり、浜田省吾さんの出身地広島の赤潮や工業廃水垂れ流しに警鐘をならしたとされる説や

 当時はアメリカとソビエトの冷戦状態で、核実験、核ミサイル配備があり、それに関連しているという説や

’79年にスリーマイル島での原発事故によることをうたったものという説などもあるようですが、

 何よりも今の日本の置かれている現実そのものということ。

今でも全く色あせていない歌詞であることは間違い無いと思うし、30年以上前にこの歌を作った

浜田省吾さんはやはり本物だと思った。