根耕

 
 硬盤を植物の根を使って突き破ることを「根耕:こんこう」と呼びます。
 
 今回の試験は、その根耕効果を見るというもの。
 
 通常は、サブソイラなどでやるのですが、大型機械が無いところや石が出る所では
 
その方法はとれません。水稲サトイモなどの一部を除き、基本的には植物は湿害に弱いものが
 
多い為、透水性の確保は非常に大事です。
 
 今回の試験で供試したのは、セスバニア。
 
 クサネムの仲間でマメ科の直根植物。最も根耕効果が高いと言われています。
 
 とりあえず、地上部が2m程度になったので鋤きこむ前に、根がどれだけ入っているかを確認。
 
 掘れど、掘れど、根っこが続いている…。しかもこの日の気温は、35℃。
 
 スコップとロールを突き刺す棒で根の先端を探すけど、50cm超えてもまだ、普通の根が…。
 
途中で掘れないくらい硬い層が出てくるし。そりゃそうだよね、硬盤層を破るためにやっているんだから…
 
汗だくになること1時間。ようやく細根の先端らしきところまでたどり着きました。
 
 結果は、85cm。
 
 根耕効果としては十分ではないでしょうか?ただ、この植物、リン酸への反応が素晴しく良く、
 
ある程度リンを供給したほうが、生育がいいですね。
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