アジアモンスーン気候と作物

 
 日本は、アジアモンスーン気候に属している。
 
 また、河川が急なため上~中流は岩盤と粘土層が多い。
 
 要するにそのあたりにある耕地は水がたまりやすいというわけ。
 
 人間が食べる食物にしても、家畜などが食べる植物にしても
 
 湿害に強い作物というのは意外なまでに少ない。
 
 湿害に強い代表的なものと言えば、「稲」だ。
 
 世界の主要穀物のうち、麦類、とうもろこ、こうりゃんなどは、湿害に強くない。
 
 日本が瑞穂の国と呼ばれるのは、湿害が出やすい地域でも作れる稲作に起因している。
 
 湿害による影響は、通気組織形成、毒素、窒息の3要因が主な原因。
 
 自分の様な立場から思えば、排水対策にもっと国も農家も力を注ぐべきだろう。
 
 かつての治水は、水を得るだけでなく、過剰な分も防ぐというコントロールの側面も大きかった。
 
 そこをはき違えた現代の農政を少し憂いている。
 
 ここを改善するだけで、収量、品質上回り、農業生産に寄与する事間違いないと思っている。